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Osaka Subway WebOwner File #1: Osaka Subway × Illustrator

ぐさ(gusa) http://muu.in/maita/

2007年頃よりイラストを掲載したWebサイトを運営開始、同年の春頃から大阪市営地下鉄路線の擬人化を描き始める。
近年普及してきた擬人化というジャンルの中で、水彩画を用いた描画スタイルで他とは一線を画した世界観を創り出す。 画展に2010年「wassyoi」「白くて薄くて軽いもの」など。





長堀鶴見緑地線が大好きというぐささんとお会いしたのは(勿論鶴見緑地線の)心斎橋駅。
きょろきょろ探す私に対して、彼女は軽快に手を振って応じてくれた。



インタビューの体制が整うと、ぐささんが一言。
「面接みたいですね(笑)」




実は私も、ぐささんがこの企画でのインタビューのトップバッター(第三軌条氏にインタビューしたのはこの後)だったこともあり、やや緊張していた(笑) 挨拶をし、本題に入っていく。聞けばあまり時間がないということで、今回はやや急ぎ足での取材となった。







■はじまりは、学研都市線の変な駅名だった

―(大阪市営)地下鉄を好きになったきっかけはなんだったのでしょう。

長堀鶴見緑地線って私と学年が一緒なんですよ。
私、元々黄緑色が好きだったんですが、当時は同じ黄緑のラインカラーだったJR学研都市線が好きだったんです。
変な駅名が多いじゃないですか?放出(はなてん)とか住道(すみのどう)とか…(笑) 『駅名萌え』じゃないですけど興味があって、用もないのにそこに乗りに行ってたんです。

そして、今里筋線が開業した時に初めて乗車するときに「あまりに誰にも乗られていない路線」ってネタにされてて、一度乗りに行ったんです。その際、学研都市線から行くので鴫野経由で蒲生四丁目と来て、初めて(長堀)鶴見緑地線に乗車したんです。
その時「鶴見緑地線って可愛い!」って思ったんです(笑) 帰りにWikiPediaで調べまくってたら、意外と面白そうってことに気づいて、お風呂で妄想膨らませながら全路線を擬人化したんです。


―全路線(擬人化)したんですか?

はい(笑) 207GMPさんとリンクしているブログには記載していませんでしたが、実は放置サイトみたいになっちゃっているところでしています。



長堀鶴見緑地線を擬人化。昨今にありがちな「萌え絵」でない。 ©ぐさ



―サイトをはじめたきっかけと開設日に関して教えてください

2007年の12月ぐらいですかね。当時はセンター試験真っ只中だったんですよ(笑)
「こういうことをしている!」っていうことを知って欲しかったんです。
今でこそ擬人化っていうジャンルはありふれていますけど、当時はそういうジャンルはそこまで広がってなかったんですよね。





■「色」はたくさんある方がいい。

―はじめて絵を描き始めたきっかけは何だったんですか?

「気がついてたら描いてた感じですかね?元々漫画とか好きだったので、そういうのを小学校ぐらいに模写してたのがきっかけだと思います。絵がうまい友人も回りに居て、それに影響を受けた感じです。」




せんにちまえせん-02 ©ぐさ

千日前/夜を閉じ込めて   ©ぐさ




―話が変わりますが、最近の鉄道動向について関心のあることはなんですか?

「ん〜私最近の鉄道動向って調べてないんで疎いんですよ。大阪市営地下鉄で言うなら66系のあれ(リニューアル車)ですかね。 他社なら豊橋鉄道のほっトラム(豊鉄1000形電車)です。あれのデビュー日が私の誕生日と同じ日なんですよ!(笑)」




―好きな電車は何ですか……って、この項目はもういいですかね聞かなくても(笑)

「ななじゅぅ…(笑)
70の中でも、基本的にリニューアルされた方が好きです。黄緑の具合が多い方が好きです! なのでリニューアル>2次車>1次車…といった具合ですね。それ以外というなら66系後期車でしょうか。」



70系の違い。左が前期車、右がリニューアル車。萌黄色が多く彩色されているのは右側。 ©Series207




―当サイト、207GMPを知ったのはいつ頃ですか?

「えーめっちゃ昔ですね〜。2008年?何で知ったのかわからんぐらい前です。(笑) 千日前線のページあったじゃないですか?あれとかめっちゃ見ましたもん…もうなめる位に(笑) 結構大阪市営地下鉄のサイトを見回してた時期があって、その時期に他サイトさんから飛んだのがきっかけ?でしょうか。すいませんあんまり詳細なことは覚えていないです(笑)」





―機材は何を使用されていますか?

「絵に関してはクサカベとホルベインの透明水彩絵の具、他にカラーインクやつけペンをなど使っています。 カメラだったらCanon EOS kiss X4ですね。重いのでそんなに持ち歩きませんが。(笑)」



ぐささんが使用されているカラーパレット。このパレットから世界が創り出されている。
ちょうどこの前に別の作品を手がけられていたようで、「汚いですけど」と言いながらもその素敵な世界を見せてくれた。


―今後はどういった活動をされていきたいですか?

「絵を描くことはここ1年ほど離れていたんですが、今年はちょっと鉄道系の絵を出していきたいと思っています。 去年一年は全然絵を描かなかったので、今年はちょっと頑張っていこうと思っています。」




これからも、新たなイラストと共に、世界観をも一緒に創るぐささんの世界。
とはいえ、絵画というものはすぐに出来るものではないので、まずはゆったり絵のギャラリーにいるつもりで、ぐささんの世界観にどっぷりと浸かってみてはいかがだろうか。



ぐささんのWebサイト:「akka」
http://muu.in/maita/


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Interview:Series207/α77+SAM35F18