
車内の内装の変更点は10系のリニューアル車とあまり変更はないが、細かな点での変更がいくつかある。
一番最初にも書いたが、14Fから取り付けられている車内のセンターポールは10A系全編成に採用。
また、車内LED旅客案内機も、薄型ステンレス製のものに変更されている。
もっともこれは10A系だけでなく、後発のLED案内機設置車(22系の一部、23・24・25系等)でも同じことが言える。
左:10A系車内の様子 右:薄型の車内LED案内機。
リニューアルはアルナ工機・近畿車輛で行われ、乙種回送によるトレーラー輸送により緑木車両管理事務所に運び込まれた。
10系初のVVVF車両ともあって、御堂筋線内はもちろんの事、四つ橋線や北大阪急行に貸し出されての習熟運転も行われ、一時その為に北急の桃山台車庫にて10系が一時的に入線した経緯がある。
御堂筋線を始めとする大阪市営地下鉄の経営は回復傾向にあり、2004年度は御堂筋線単独の純損益で300億円の黒字、2008年度でも355億の黒字を確保した。
その他にも中央線・堺筋線の黒字化など、ゆるやかではあるが収支状況は改善傾向にあるといえる。
10系のVVVF化改造も着々と進んでおり、前回の記事では第二弾として第25編成が現在近畿車輛で改造中と記載したが、
今はむしろ未更新の10系が3本だけと、かなりの少数派になってしまっている。
30000系の投入や10系の全更新完了など、この先5年ほどは車両関係で大きな動きが出そうな大阪市営地下鉄。
しばらくは目が離せない状態が続きそうだ。
ところで、今回のこの記事は以前一度当サイトで記載した「特集 10系VVVF改造車」のリメイク版だが、
閲覧されている方にはもしかしたら覚えておられる方もいらっしゃるのではないだろうか。
今回扉絵となったこの画像は、前回の流用だが微妙に変化を加えた。
こうやってリメイクを作れる、というのはいつも皆さんが閲覧してくださり、
それにご意見・ご感想を頂けるからなのである。これからも特集をお楽しみに…。
