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2009年2月19日、大阪市交通局から一つの発表が入る。
内容は様々な項目があるのだが、ここで特筆すべきは「地下鉄車両工場の一元化」である。

大阪市交通局公式発表:「安全で」「便利で」「快適で」「環境にやさしい」輸送サービスの提供をめざして
http://www.kotsu.city.osaka.jp/news/houdou/h20/090220_yosanpress.html

これは何を意味するのか。

これまで大阪市営地下鉄は御堂筋線・四つ橋線の車両を管理する「緑木グループ」と、
谷町線・中央線・千日前線を管理する「森之宮グループ」とに別れてきた。同じグループなら連結器も同じである。
ただ、この2者は同じ線路幅・同じ第三軌条式でありながら、全く縁が無い状態となっていた。

そこに今回のこの報せである。
緑木検車場を沿線に持つ3号線(四つ橋線)と、森之宮検車場を沿線に持つ4号線(中央線)がつながるというのだ。
今回の特集では、将来できるであろうこの連絡線について色々考えてみた。


図1 現在の本町駅のおおまかな図。


図1を見てわかって頂けるだろうか。本町駅はこのような構造になっている。
配線的にはそんなに難しそうな構造ではなく、同様の例として千日前線・中央線の阿波座連絡線や谷町線・中央線の谷町四丁目連絡線がある。
今回は、この二例と同じ配線になるとして考える。



図2 阿波座連絡線をベースに考えた新設連絡線の予想図。阿波座・谷町四丁目もほぼ同じ構造。


図3 中央線→四つ橋線への進路予想図。


図3を見ていただきたい。まず本町駅の@の部分に堺筋本町方(右側)から列車がやってくる。
通常はそのまま緑の線を伝って阿波座へと進むのだが、四つ橋線へ連絡する際は以下の手順がとられると思われる。
@を発車した列車は、黄緑の線路へと進み、Aの留置線に一旦到着する。
ここで進行方向を変更し、ポイントを左に渡って黄緑の線路をBの方向を進む。
そのまま四つ橋線本町駅に到着した列車は、再度折り返して四ツ橋方(下側)へ進んでいく。





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