Osaka Subway WebOwner File #9: Osaka Subway × Midosuji-Line

Ms-21617 http://orange.ap.teacup.com/22954f/ Tw:@HKkyoto3324

2008年にブログを設立。豊富な御堂筋線の知識をベースに活動中。
昨今動きの激しい御堂筋線において、御堂筋線の運用や車両を知り尽くした、「御堂筋線のスペシャリスト」





この日、指定された時間に御堂筋線の駅へと出向くと、21系のリニューアル車が運用についていた。


リニューアル編成(C#21607Fx10R 編成)は取材時点で一本しか居なく、まだデビューして1週間、更に初日に故障したようで調整運転を行っており、ただでさえ数が少なくなかなか見れない車両であった。21617さんから指示があり、何だろうと思ったらこの編成がやってきた。やはり彼は御堂筋線を知り尽くした男であった。


Ms-21617さんは御堂筋線の運用や雑学を知り尽くした、いわば「御堂筋線のスペシャリスト」である。


朝の運用を見ただけで、例えばそれが梅田行きに入るのか日中運用につくのかをすぐ回答してくれるし、普通の人が気づかないような車両に関する知識や検査時期まで明確に回答してくれる。



私自身も何度かその驚異的知識にはお世話になっていて、上の30000系の梅田行の写真は、Ms-21617さんからのご助言を頂いて撮影することが出来たものだ。




 © Ms-21617



「今日は(北急)8006Fが試運転を行っていたんですが、何故かもう運用についています。―…あ ほら、やってきましたね」


そういうと、やってきたのはその通りの北大阪急行の8006Fだった。









「なかもず19:56発の千里中央行きは、この後梅田行き2本目になります。今日は…1116Fかな?」




割と饒舌というか、御堂筋線の話を振るとこちらの予想以上に喋ってくれたMs-21617さん。
今回は御堂筋線の車両がよく見える、新金岡駅でインタビューを行った。









■実現していたかもしれない、「22系54編成」


―大阪市営地下鉄を好きになったきっかけというのは何だったのでしょうか。

 以前の方のインタビューを見ていたので、この質問は聞かれるなぁと思い、回答の準備はしていましたが、来ましたね(笑) 

自分は小さい頃から北急沿線に住んでいて、写真を撮るのは遅かっただけで御堂筋線自体はよく乗っていました。鉄道写真を撮りはじめたのは2008年の3月なんです。新20系の存在が大好きで、沿線名だけあって特に21系が好きでした。(新20系は)他の路線乗った時に、さまざまな色があって格好いいなあと思ったところから、大阪市営地下鉄というのが好きになっていきましたね。ただ、当時はどちらかといえば車に興味がありました(笑)




―ブログをはじめたきっかけというのは何だったのでしょうか

 あの頃っていうと、そちらのサイト(207GMP)さんであったり、第三軌条さんの「なにわの地下鉄」さんをよく見ていて、それにつられたっていうのは大きいですかね。



―現在はブログでのみの運営ですが、かつて運営されていたWebサイト(http://www.geocities.jp/series22954f/)を復活させる予定はないのでしょうか。

 サイトの更新は、更新環境が整えばいつでも復活します。更新する意思がないということではないです。もし意思がないのなら、とっくに潰してると思います(笑)




―お名前の由来というのは何なのでしょう

 ご存知の方も多いかもしれませんが、私はかつて「22系54編成」と名乗っていました。これは、当時21系よりも22系と24系が好きでして、丁度あの頃は中央線と谷町線で車両の転属(20系と新20系との)をしてたじゃないですか? とある情報で知ったんですが、元々24系の03・04Fも、本来なら谷町線へ転属していたそうです。 

 しかし、実際にはOTSの第二種鉄道事業者からの撤退、それに伴うOTS系の大阪市交通局への譲渡があって、その2編成の転属は実現しなかった。それが実現していれば、22653、22654Fになっていたはずです。 本当なら実現するはずだった車番。そこから取りました。 今の名前は、まぁそのまま(21617F)なので言うまでもありませんよね(笑)  何で変えたかというと、架空の車番を使っている人って居ないな、と今更ながら気づいたのと、架空の車番というのに飽き飽きしていたので、現実にある「21617」にしました。





―では、好きな車両というのは21617と…?

 と、あとは21610・21612Fと10系の09Fですね。基本的には御堂筋線の車両はみんな好きですよ(笑) 交通局以外だと阪急の3000・3300・8000・9000系、京阪の2600・7200系です。





■御堂筋線の大いなる魅力



―Ms-21617さんオススメの、御堂筋線の電車を撮る撮影地を教えて頂けませんか?

 やはり桃山台と千里中央間の2つ歩道橋ですね。上新田歩道橋と新千里南歩道橋っていうところです。あの2つは撮り易いベターな撮影地でしょう。新千里南歩道橋のもう一つ北側の歩道橋に関しては、人が写り込む可能性もありますので、気にする人は向かないかもしれませんね。



「一つ先の歩道橋に撮影者が居た場合、写り込む可能性がある。」
長年通っていないと、なかなかパッとは出てこない言葉だ。 © Ms-21617





―御堂筋線細かい!笑 そこまで入れ込む、御堂筋線の魅力って何なんですか?

 よく、御堂筋線のラインカラーが赤色な理由って「赤色は動脈=大阪市の動脈だから」という説明がされますよね。 実際その通り、編成も長いし、形式も多い。趣味的にも、見ていてさまざまな種類の電車が来て楽しいんです。10系・10A系・21系・21系のリニューアル車・ポールスター・ポールスターのリニューアル車・そして30000系と、7種もいるじゃないですか? しかも、その7種のうち3種(30000系・21系リニューアル車・8000系リニューアル車)が一本しかいない。とても面白いと思うんです。形式の多さは谷町線や中央線も割と多いですが、御堂筋線の車両はそれに加えて、編成ごとに非常に細かな特徴が多いんです。女性専用車両のラッピングも面白いですよ!






―地下鉄好き、ひいては鉄道ファンにとってはあの車両は「編成美が損なわれる」とあまり良い評判は聞きませんが……

 確かに編成美的な話をすればそうなんですが、あのラッピングって結構突然に契約解除されてオールシルバーの編成になったり、広告主が入れ替わってたりして全然違うラッピングをされていたりするんですよ。御堂筋線の趣味的見地から見ているとあれも面白いですよ(笑) それはそれで一種の記録になるかな、と思っています。



一般的な撮り鉄には不評なラッピング。だが、それも御堂筋線好きから言わせれば一つの「娯楽」となりうる存在なのだそうだ。 © Ms-21617





―いつも江坂行や梅田行に入る運用などをTwitterでツイートされていますが、御堂筋線の運用は全部把握されているんですか?

 全部わかったのは終夜運転を見に行った時で、去年のあたりですかね。最初に一番わかったのは私がいつも「梅2」といっている、”2本目の梅田行き”、すなわち御堂筋線の最終列車ですが、その運用だったんです。過去に同じ列車が来ているな、と思ったのが何度かあって、それを何度も見るうちにおそらくそうではないか?と思い、実際に終夜運転を見てみて確証を得ました。





■ノートに残る、「努力の跡」



―影響を受けたWebサイトってありますか?

 まぁ、言うまでもなく「なにわの地下鉄」さんですよね。あそこの掲示板に書き込み始めたのがきっかけです。あとは207GMPさんもそうですし、あとは未確認鉄道研究室さんもです。あそこの、「一般の方からの投稿写真コーナー」に夢中になっていた時がありました。一番印象に残っているのが中央線の24607F、今の22657Fが中央線から谷町線に転属したときの一連の流れ、大日への回送・大日留置・八尾への回送……これらの写真が印象に残っています。あとは、今は閉鎖されてしまった「コマルライブラリー」さんもですね。






―機材は何を使用されていますか?

 LumixのFZ-50を2009年12月から使っています。 当時、知り合いが前機種であるFZ-30を持っていました。いわゆる「ネオ一眼」と呼ばれるジャンルですね。一眼レフにあるレンズのつけかえが必要ないのに、望遠がスゴく利くカメラだなあと思って欲しい!と思ったんです。当時使ってたカメラ、オリンパスのC-3040Zというものなんですが、最高90mmほどしか望遠が利かないカメラだったんで、望遠が欲しいなあと思っていました。


Panasonic製FZ-50 ネオ一眼には私もずいぶんお世話になった。地下鉄撮りという観点で見ると、このクラスのカメラが一番向いているように思う。



 あとはノートですね。去年のどこかからで、テスト勉強してる途中に面倒になって脱線したところから話が始まります(笑) ペンを持ってたのでなんとなく書き始めたんです。運用のつながりはこれをまとめて把握しました。今見返すと、ややミスもあります。なかもず始発だと思ってたのが、実は新金岡始発…であったりとか。

 余談ですが、私は小運用(天王寺〜中津/新大阪間で運行される区間列車のこと)には弱いんです(笑) 日中の小運用が、晩のどの時間につながるか…などはいまひとつ把握しきれていません。近いうちに全力で運用調査しようと思っています(笑) 



今回はこのノートを特別に見せて頂いた。びっしりと書き込まれたノートの中には、「21614F」の文字が見える。








―今関心のある鉄道動向って何ですか?


 言うまでもなく、ここの21・10系の動き、30系が終わると、10系の廃車もそろそろ始まります。21・8000の更新改造もですね。その他気になってるのは3月16日の京阪のダイヤ改正に伴う車両の動きですね。2200系や、織姫彦星撤退に伴う2600系の動向が気になるところです。あとは阪急3000系、板車の置き換えが活発になっていて、その関係で気になることが多いです。京阪と阪急、そして大阪市交通局の3つですね。あとは千日前線のリニューアルも進んで来ていますので、注視しといた方がいいのではないかな、と思います。御堂筋、谷町、千日前は要注目ですかね。



―今後はどういったWebサイトづくりをされていきたいですか?

 極力、御堂筋線の動向を書いていこうと思っています。たまにこれはいいかなーと思ったものに関してはいいかな、とも思います。かつては谷町線情報局のようなことをやっていたんですが、放置プレイになっていまして…。飽き性なんですよね(笑) 少なくとも、このインタビューを受けた月ぐらいは真面目にやりたいな、と思っています(笑)




彼の御堂筋線に対するアツい情熱が、このインタビューを通じて皆さんにも存分に伝わってきたのではないだろうか。
御堂筋線でわからないことがあれば、まずは彼に聞いてみることをオススメしたい。




Ms-21617の奮闘記
http://orange.ap.teacup.com/22954f/


文章中の写真の著作権は著作者に帰属します。無断転載は固くお断りします。

Interview:Series207/α77+Tamron A14






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